「ChatGPTの有料版について知りたい」「ChatGPT Plusと無料版の相違点について理解したい」
ChatGPTに興味を持っている方の中には、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
現在、ChatGPTは1億人を超えるユーザーを抱えており、人々はより幅広い用途でChatGPTを利用できるよう、有料版を提供しています。
そこで今回は、ChatGPT Plusと無料版の違いについて詳しくご紹介します。

月額料金、使用モデル、有料版限定サービス、サーバー混雑時の優遇など、さまざまな違いがあります。どのプランが自分たちのニーズに最も適しているかを判断する上で非常に有用な情報となるでしょう。
ChatGPT Plusとは?
ChatGPT Plusとは、OpenAIが提供する有料版のAIチャットボットサービスのことを指します。
無料版のChatGPTの機能に加え、より高度な言語モデルを利用できる、プラグイン機能が付与されている、サーバー混雑時の優先接続が可能など、数々の利点があります。
ChatGPT Plusは、既存の無料版ChatGPTとは異なる豊富な機能を提供し、利用者の多様なニーズに対応します。
本記事では、ChatGPT Plusについて、無料版との違いや類似サービスとの相違点、登録方法などについてご紹介します。
ChatGPT Plusの詳細については、「【ChatGPT Plus (有料版) とは?】登録方法や無料版との違いを解説!」にて詳しくご紹介しているので、気になる方は是非一度こちらもご覧ください。
ChatGPT Plusと無料版の違いとは?
前述したように、OpenAIが提供する有料版AIチャットサービスであるChatGPT Plusには、いくつか無料版との違いがあります。
ここでは、ChatGPT Plusと無料版の4つの違いについてご紹介します。
- 月額料金
- 使用モデル
- 有料版限定サービス
- サーバー混雑時の優遇
特徴 | ChatGPT無料版 | ChatGPT Plus |
月額料金 | 無料 | $20 |
使用モデル | gpt-3 / gpt-3.5-turbo | gpt-4 |
利用可能なサービス | チャット機能、Custom instruction機能 | チャット機能、Custom Instruction機能、プラグイン機能、Code Interpreter機能。API機能 |
サーバー混雑時の優遇 | なし | あり |
ChatGPT Plusと無料版の違い①:月額料金
一つ目は「月額料金」です。
冒頭でもご紹介した通り、ChatGPT Plusを利用する際には$20(約2,800円)の月額料金を支払う必要があります。
月額$20を支払うことでサブスクリプションに登録することが出来、有料版限定のモデルや専用機能を利用できるようになります。
ChatGPT Plusの料金については こちらでも解説しています。
ChatGPT Plusと無料版の違い②:使用モデル
二つ目は「使用モデル」についてです。
ChatGPT無料版では、OpenAIが提供している大規模言語モデルgpt-3.5しか利用することができませんが、ChatGPT Plusに登録することで、より優秀なモデルgpt-4を利用することが出来ます。
ChatGPT Plusで提供されるgpt-4は従来のモデル以上に多くのパラメータを搭載しており、その分文章力や表現力、出力可能文字数等が向上しています。
生成する解答の質に大きく関与するパラメータ数を比較してみると、gpt3.5では約1.75兆個搭載されているパラメータ数も、gpt-4におけるその数は約100兆個と言われています。
gpt-3.5と比較しても大幅に精度が向上したモデルであることが分かります。
ChatGPT Plusと無料版の違い③:有料版限定サービス
三つ目は「有料版限定サービス」についてです。
ChatGPT Plusでは、無料版では利用できないような有料版限定サービスを利用することが出来ます。
利用出来るサービスは以下の通りです。
- プラグイン機能
- Code Interpreter機能
- API機能
それぞれの機能の詳細については、下記記事にて解説しているので、是非こちらもご覧ください。
また、ChatGPT Plusで利用出来るおすすめのプラグインについて、以下の記事にて解説しています。
ChatGPT Plusと無料版の違い④:サーバー混雑時の優遇
四つ目は「サーバー混雑時の優遇」です。
OpenAIが提供するChatGPTは、その性能の高さから、全世界で膨大な数のユーザーを抱えています。
それゆえに、アクセスが集中したタイミングでサーバーに負担がかかり、一部ユーザーの利用が制限されてしまう場合があります。
そんな際、有料版を使用しているユーザーはサーバー混雑時の優遇される仕組みが整っており、基本的に24時間いつでも弊害なく利用することが出来ます。
ChatGPTが遅い場合の原因については、以下の記事にて解説しているので、是非こちらもご覧ください。
ChatGPT Plusの類似AIチャットサービス
次に、ChatGPT Plusと他の類似AIチャットサービスとの違いについてご紹介します。
OpenAIが提供しているChatGPT Plusにも、大規模言語モデルを土台としたAIチャットサービスはいくつかリリースされており、それぞれ異なる特徴を持っています。
本項目では、ChatGPT Plusの類似サービスを3つご紹介します。
ChatGPT Plusの類似サービス①:Microdoft Bing
ChatGPT Plusの類似サービスの一つ目は「Microsoft Bing」です。
Microsoft Bingは、名前の通りMicrosoftが提供しているAIチャットサービスであり、同社が提供している検索エンジンと紐づいています。
検索エンジンであるMicrosoft Bingでは、GoogleやYahooと同じようにキーワードを入力することで関連記事や情報を検索することが出来、その付加価値サービスとしてAIチャット機能が搭載されています。
ユーザーは入力したキーワードに対する検索結果記事を従来通り閲覧することも出来ますし、そのキーワードに対応したAIからの解答も閲覧することが出来ます。
また、Microsoft Bingの最大の特徴はAIが出力した回答に対して引用元データが表示されている点です。
近頃AIが出力するデータに対する信用が一部で問題になっていますが、Microsoft Bingでは情報の参照元を表示してくれるため、ユーザーが実際に情報の正確性を確かめることができます。
気になる方は、是非Microsoft Bingから利用してみてください。
また、ChatGPTとBingAIの違いについては「ChatGPTとBing AIの違いを比較!強み・弱みや活用法も」にて解説してるので、是非こちらもご覧ください。
ChatGPT Plusの類似サービス②:Google Bard
二つ目は「Google Bard」です。
Google Bardは、Googleが提供しているAIチャットサービスであり、Microsoft Bingと同様に無料で利用することが出来ます。
Google BardはMicrosoft Bing以上にChatGPTと類似したUIを提供しているサービスであり、入力した内容に対して文章で回答してくれる仕組みです。
ChatGPTとの違いは有料版が無い点や、一度の問いかけに対して複数通りの回答を用意してくれる点と言えるでしょう。
また、Google Bardは常に最新の情報を提供してくれる点も魅力的であり、明日の天気や現総理大臣に関する質問に対しても適切に回答します。
気になる方は、是非Google Bardから利用してみてください。
ChatGPT Plusの類似サービス③:Notion AI
三つ目は「Notion AI」です。
Notionは、タスク管理やメモ、業務効率化を目的として2016年に開発されたサービスです。
Notion AIは同オールインワン・ワークスペース上で使用できる人工モデルであり、文章生成や表作成、スケジュール管理などを完結できるサービスです。
ChatGPTと比較すると、文章生成に特化していないという特徴があり、無料版における使用回数制限も20回と定められています。
Notion AIの最大の特徴は、生成した文章やフレーズに対して部分的に修正することが出来る上、修正方法についても細かく用意されている点です。
気になる方は、是非Notion AIから利用してみてください。
ChatGPT Plusの支払い方法
次に、ChatGPT Plusの登録方法及び支払い方法についてご紹介します。
以下に、ChatGPT Plusの登録方法のステップを箇条書きにまとめました。
- ChatGPT (無料版) 画面に接続し、通常のチャット画面を表示
- 画面左下の「Update to Plus」をクリック
- 既に登録している無料版と有料版の詳細を簡易的に比較した画面が表示されるので、「Upgrade plan」をクリック
- 支払い方法入力欄と「申し込む」というボタンが表示されるので、必要情報を入力して、「申し込む」をクリック
- 登録完了
ChatGPT Plusへ登録する際の支払い方法は、以下のクレジットカードのみとなっています。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
また、ChatGPTは米国から提供されているサービスであることもあり、クレジットカードでの支払いは海外利用扱いになるため、1%〜2%程度の手数料が上乗せされる点も覚えておきましょう。
ChatGPT Plusの評判/評価
次に、ChatGPT Plusの評判/評価についてご紹介します。
ChatGPTは2022年11月にリリースされて以降、わずか2ヶ月で1億人ユーザーを突破し、現在のアクティブユーザー数も1億人を超えていると言われています。
そんな中、ChatGPT Plusを実際に利用したユーザーからの評価やコメントもインターネット上に掲載されており、その一部を下記に引用しました。
【高評価コメント】
『gpt-4を利用することで、商品開発のブレストからペルソナを用いた組み合わせによるアイデア創出、アイデアの付加価値評価やポジティブアドバイスなど、様々な知的アシストに活用しています。』
(参照:ITreview)
『gpt-4を主に使用していますが、ちょっとした文章の下書きの作成であったり、ライティングのアイディア案をたくさん出してもらったり、コーディングの手伝いをしてもらうなど、あらゆる作業において「ちょっとお願いしていい?」「ちょっと聞いてもいい?」というのを24時間いつでもChatGPTに問いかけることができる』
(参照:ITreview)
『きっかけとなるアイディア出しや、方針策定のブラッシュアップが円滑に進められるようになった。従来であればメンバー集めてブレストしてもなかなか進まなかったような検討が、自分一人で完結出来るようになった。ChatGPT Plusに登録してから本領を発揮しているイメージ。』
(参照:ITreview)
【改善してほしい点に関するコメント(無料版ユーザー含む)】
’『機能が多い反面、使いづらさを感じることがある』
(参照:ITreview)
『機能が多い反面、使いづらさを感じることがある』
(参照:ITreview)
『履歴の管理機能がいまいちで、過去のデータを探すのにスクロールして探さないといけないのが不便です。自分でフォルダなどカテゴリを作成して、管理できたらいいなと思います。』
(参照:ITreview)
【まとめ】ChatGPT Plusの違いや特徴を理解してChatGPTの活用範囲を広げよう
いかがでしたでしょうか?
本記事では、ChatGPT Plusについて、無料版との相違点や類似サービス、登録方法などをご紹介しました。
記事内でもご紹介した通り、ChatGPT Plusでは無料版よりも数多くの機能やサービスを利用することが出来る上、AIチャットとして利用することが出来るモデルの質も大きく異なります。
また、2022年末にリリースされたChatGPTは、今後より多くのプラグインや新機能を搭載することで、幅広い活用方法を開拓することが予測されています。
生成AIが世に浸透して間もない現在のうちからChatGPTに慣れ、様々なタスクやビジネスに役立てる準備を進めておくことをオススメします。