「ChatGPTってスマホで使えるのかな」
「なにかと便利なChatGPTがスマホで使いこなせたらいいのに」
表を作成したり、メール文を書いたり、レシピを聞いたりと、非常に便利なChatGPT。とても便利だからこそ、スマホでChatGPTが使えたら日常使いできて良いですよね。
この記事では、ChatGPTをスマホで使う方法に加え、スマホで最大限ChatGPTを活用する方法を実際のプロンプトと実例でご紹介します。
この記事を読むことで、ChatGPTをスマホで使いこなすためのノウハウを得ることができます。

ChatGPTはPCで使うことが多いかもしれませんが、日頃から見るスマホでこそ使えるようになることをオススメします。この記事を参考に、スマホでChatGPTを使えるようになって頂ければれ嬉しいです。
「ChatGPT」とは
ChatGPTはOpenAIが開発したAIチャットツールです。2022年11月30日の公開からわずか2ヶ月で1億人ユーザーを突破しており、驚異的なスピードで利用者を獲得しています。
ChatGPTはユーザーと自然に会話ができるほか、質問に対して的確に答えを出したり、アイデアを提案したり、表を作成したりと便利な機能が満載です。
ChatGPTには無料のプランと月に20ドル(日本円で約2700円)の有料プラン「ChatGPT PLUS」があります。
また、スマホでも利用可能なChatGPT公式アプリもダウンロードして使うこともできます。
ChatGPTをスマホで利用する2つのメリット
ChatGPTをスマホで利用するメリットは、主に以下2つになります。
- 外出先など日常で利用しやすい
- 音声入力で気軽に活用できる
それぞれ解説していきます。
1.外出先など日常で利用しやすい
まず、最初のメリットとして「外出先など日常で利用しやすい」ことが挙げられます。スマホを手に取るだけで、移動中や休憩時間など、さまざまな場所でChatGPTを活用できます。これにより、気軽にAIとの会話を楽しみ、様々な情報を手に入れることが可能となります。
2.音声入力ができる
次に、「音声入力ができる」というメリットも大きいです。スマホのボイスタイピング機能を活用することで、手がふさがっていても、またはタイピングが苦手な方でも簡単にChatGPTと対話することが可能です。
ChatGPTをスマホで利用する2つのデメリット
ChatGPTをスマホで利用する際には、大きなメリットがありますが、一方で以下2つのデメリットも存在します。
- 使いにくいケースがある
- スマホの容量の負担が大きくなることも
それぞれ解説していきます。
1.使いにくいケースがある
1つ目のデメリットは、「使いにくいケースがある」ことです。例えば、スマホの画面が小さいことにより、使いにくさを感じることはあるかもしれません。ChatGPTは文章を生成するAIであり、その出力は時には長文になることもあります。
スマホの小さい画面では一度に全文を確認することが難しく、スクロールしながら読む必要が出てきます。
2.スマホの容量の負担が大きくなることも
2つ目のデメリットは、「スマホの容量の負担が大きくなる」ことです。例えば、ChatGPTをスマホで使用することによってバッテリー消費が早くなってしまいます。
ChatGPTはクラウドベースのAIとして動作するため、インターネット接続が必要です。そのためスマホでの使用はデータ通信量を多く消費し、結果的にバッテリー消費も早まってしまうのです。
ChatGPT公式アプリもスマホで使える
OpenAI社が運営しているChatGPTの公式アプリもスマホで利用でき、App StoreかGooglePlayからダウンロードして使うことができます。
この章では、ChatGPTアプリの特徴や使い方について解説していきます。
ChatGPT公式アプリの特徴
ChatGPT公式アプリは、OpenAIによって提供されているAI搭載のチャットボットです。以下にその主な特徴を3つ紹介します。
- 「自然な会話」:ChatGPTは自然言語処理技術を活用しており、人間らしい自然な会話が可能です。
- 「多様な用途」:日常のちょっとした質問から、創作のアイデア出しまで、様々な場面で活用することができます。
- 「いつでもどこでも利用可能」:スマホアプリとして提供されているため、外出先でも手軽に利用することができます。
これらの特徴により、ChatGPT公式アプリはユーザーにとって便利で、生活の様々なシーンで利用できるツールとなっています。
ChatGPT公式アプリの使い方
ChatGPT公式アプリは、スマートフォンでも手軽に使用することができます。以下、ChatGPT公式アプリの登録から使用までの流れを解説します。
まず、App StoreやGoogle Playから「ChatGPT」を選択します。
ChatGPTを模倣したアプリも多くあり、本物でないアプリを使わないようにすることも注意が必要です。
以下の記事では、本物のChatGPT公式アプリを見分ける方法を解説しています。
次に、ユーザーはアカウント登録(無料)が必要です。
Googleやアップルでログインできるので、電話番号などを登録します。
登録が済んだら、「ChatGPT」のページに移動します。ここで、発言欄に自分の質問や話題を入力し、「送信」ボタンを押すことで対話を開始できます。
ChatGPTは時間制限なしに利用可能で、いつでも自由にアクセスすることができます。しかし、混雑時等には制限がかかることがあるため、その点はご理解いただきたいと思います。
また、ChatGPT Plusに課金することでより高性能な言語モデル「GPT-4」を使うことも可能です。以下の記事で詳細を解説しています。
ChatGPTをスマホで最大限に活用するための2つのコツ
ChatGPTをスマホで使うのであれば、最大限活用したいですよね。そこで、この記事ではChatGPTをスマホで最大限活用するための以下2つのコツについて解説していきます。
- 有料プラン(ChatGPT Plus)の活用
- 精度の高い出力を引き出すプロンプトの入力
1.有料プラン(ChatGPT Plus)の活用
ChatGPT Plusは、OpenAIが提供する有料プランで、月額20ドルの支払いにより、一部の特典を享受できます。具体的には、以下の特徴があります。
- 「優先的なアクセス」:ChatGPTが混雑していても、優先的に利用できます。快適な利用環境が期待できます。
- 「高速のレスポンス」:応答速度が速くなり、待ち時間が少なくなります。効率的な作業が可能になります。
- 「無制限使用」:使用量に制限がなく、自由に利用できます。
また、ChatGPT Plusはスマホでの使用時にも、上記の特典を享受することができます。
これらの特典は、ChatGPTを日常的に頻繁に利用したい方や、作業の効率化を図りたい方にとって、非常に魅力的な内容となっています。
2.精度の高い出力を引き出すプロンプトの入力
ChatGPTをスマホで最大限に活用するためには、プロンプトの入力方法も重要です。プロンプトとは、ChatGPTに対して指示を出す「命令文」のことを指します。このプロンプトの書き方一つで、ChatGPTからの出力の質が大きく変わります。
具体的には、期待する回答を明確に表現するとより良い結果が得られます。例えば、「天気を教えて」と入力するよりも、「今日の東京の天気を教えて」のように具体的に指示を出すと、求める情報に近い回答を得られます。
また、具体性だけでなく、入力する内容の長さも重要です。短すぎるとChatGPTが意図を正確に把握できず、すり替えた回答を返す可能性があります。逆に、長すぎると重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
これらのポイントを押さえてプロンプトを入力することで、より精度の高い出力を引き出すことが可能です。
ChatGPTのスマホでの4つの活用事例とプロンプト
ChatGPTは、ChatGPTに対して指示を出す命令文、「プロンプト」をケースごとに活用することで、ChatGPTのアウトプットの精度が非常に高くなります。
この章では、以下4つのケースごとに、ChatGPTをスマホで使うときにおすすめのプロンプトと実際の活用事例をご紹介します。
- 1.日報やメール文などの文章を作成する
- 2.相談相手やアイデア出しに使う
- 3.表を作成する
- 4.美味しいレシピを教えてもらう
では、それぞれ見ていきましょう。
1.日報やメール文などの文章を作成する
ChatGPTをスマホで使う最大の利点の一つは、外出先でも便利に文章作成ができることです。特に日報やメール文など、ビジネスシーンで求められる文書作成が劇的に楽になります。例えば、日報の作成では以下のようにプロンプトを入力することで、効率的に文書を作ることが可能です。
あなたは新人育成に優れた営業部の事業部長です。
以下の入力文・補足情報・制約に沿って、新入社員の日報作成をアシストしてください。
#入力文
1)9~12時 先輩社員のアポに同行
2)13~15時 資料作成
3)15~17時 新人社員営業研修
#補足情報
1)営業研修は第3回目
2)先輩社員のアポで、営業の型について触れ、午後の営業研修で活かせた。
3)資料作成では、基本的なExcelの関数ができていないことを実感。
反省)相手の目を見て話すことができていない。
#制約
・各作業項目に対する所感を100文字以内で生成
・入力文からイメージ可能な気づきや学び、発見を入れる
・あいまいな言葉は使わずに言い切る
・明日の目標は数値を用いるなど具体的な行動を明示する
#出力
所感1):
所感2):
所感3):
反省・明日の目標:
実際に、以下日報を作成するプロンプトをChatGPTに入力し、アウトプットを見てみましょう。
プロンプトにしたがって、人が書いたものと見分けがつかないような日報を作成できました。
同じように、ビジネスメールの作成もスマホ上で手軽に行えます。一瞬でプロフェッショナルな文書が完成するため、時間を節約できます。
実際に、先方との打ち合わせ日時を調整するメールを送るChatGPTのプロンプト実例をお見せします。
あなたはエリートビジネスマンです。以下の情報を元に取引先へのメールを作成してください。
#目的ミーティングの日程調整
#主な詳細第二新卒採用に関する打ち合わせがしたい以下の日程であればミーティングが可能
・8/24 13:00~・8/26 11:00~・9/1 15:00~
打ち合わせは1時間ほどを予定
#希望するアクション 提示した候補日の中から選んでほしい
件名:本文:[会社名][担当者名] 様{ }
何卒よろしくお願い致します。
[メール署名]
プロンプトを打ち込んだところ、このようにプロンプトに沿ってメールの文章をつくってくれました。
こうしたChatGPTの活用により、スマホ一つで日常の業務効率化が期待できます。
2.相談相手やアイデア出しに使う
ChatGPTは、人間と同等の会話能力を持つAIであるため、一人でアイデアを出す際の相談相手と大変有用です。スマホから簡単に利用できるため、思いついた時にすぐに相談することが可能です。
具体的には、「新しい商品企画のアイデアが欲しい」や「ブログの記事テーマを考えたい」などの問いかけ(プロンプト)をChatGPTに投げかけることで、一人で考えるよりも多角的な視点や新鮮なアイデアが得られます。
また、ChatGPTは自身の思考を可視化するツールとしても利用可能です。思考を文章化することで、自己理解が深まり、より具体的なアクションプランを描くことができます。
以下、交際1年記念日に彼女に何をプレゼントすればいいのか、プロンプトを打ち込んでChatGPTにきいてみました。
【プロンプト】 交際1年記念日に、恋人に送るプレゼントは何がいいかアイデアを5個出してください。 私: ・予算は10万円ほど・半年記念日にはホテルミラコスタに宿泊した・交際1ヶ月記念日はスカーフを買って喜んでくれた彼女:・ディズニーキャラクターや遊園地などのテーマパークが大好き・美味しい食べ物やお酒が好き |
このように、プロンプトの条件に沿った提案をしてくれました。
ChatGPTは、スマホで気軽に相談できる、アイデア出しのパートナーとして活用できます。
3表を作成する
ChatGPTで、複雑な表作成もスマホ一つで手軽に行えます。
プロンプトというよりも、以下のような文言で表を作成することが可能です。
おすすめのフランスワイン(商品名)を5個、「産地(ブルゴーニュなど)」「価格」「特徴」の項目を設定し、表形式で教えてください。Excelで貼り付けられる形式でお願いします。 |
上記の文言をChatGPTに打ち込んでできたアウトプットがこちらです。
詳細に表形式でまとめてくれました。
ワインパーティを開催するときなど、非常に役立ちそうです。
ただし、細かい調整や編集を行いたい場合は、パソコンを使用した方が無難でしょう。それでも、外出先などでさっと表を作りたい時には、ChatGPTのスマホ版が非常に便利です。
4.美味しいレシピを教えてもらう
ChatGPTを利用すると、いつでもどこでも美味しいレシピを教えてもらうことが可能です。例えば、「今日の夕飯は何にしようかな」と思ったときや、「冷蔵庫にある食材で何か作りたい」というときに、ChatGPTにアドバイスを求めてみましょう。具体的な使い方は以下の通りです。
以下のプロンプトを用いてChatGPTにおすすめレシピをきいてみます。
【プロンプト】
#命令文あなたはプロの料理人です。これから、以下の#制約条件 に従い、#食材リスト にある食材を使用した料理のレシピを考えて提案してください。
#制約条件・
・必ず以下の#食材リスト の内容の食材を用いる。
・#食材リスト の食材は必ず含める必要がある。しかし、必要であればそれ以外の食材もレシピに含めても良い。
・今回考案するレシピは3人前分です。
・レシピを考案する際には、以下の情報についても出力する。調理時間(分単位)、費用目安(円)、カロリー(kcal)、必要な材料、作り方・必ず以下の#出力形式 に従って出力を行う。
#食材リスト{自由記述。箇条書きが望ましい}
#出力形式料理名:
[料理名を埋める]調理時間: [調理時間を埋める]費用目安: [費用の目安を埋める]食材リスト (2人前):[表形式で出力→1列目: 材料、2列目: 2人前の分量]作り方[表形式で出力→1列目: 番号、2列目: 説明]
冷蔵庫に鶏むね肉、玉ねぎ、にんじんがあると仮定してプロンプトに入力し、ChatGPTにきいてみます。
ChatGPTが提案したレシピは以下です。
このように、手元の食材を最大限に活用したレシピ提案を受けることが可能です。
ChatGPTの高度なAI技術により、幅広い料理の知識から適したレシピを教えてくれます。これによりスマホ上で手軽に料理のアイデアを得られます。
音声入力を活用することでよりカジュアルに使える
音声入力は、スマホの中でも非常に便利な機能の一つです。特にChatGPTでは、音声入力を活用することで、よりカジュアルに、かつスムーズなコミュニケーションが可能となります。
例えば、手が塞がっている時や、文字入力が面倒な時などに音声入力を使うと、ストレスフリーにChatGPTを使うことができます。
また、ChatGPTは自然言語処理技術を採用しているので、話し言葉に近い形での入力でも適切な応答をしてくれます。これにより、まるで人間と話しているかのような感覚で、自然体で会話を楽しむことができます。
音声入力の手順は次の通りです。
- ChatGPTアプリを開く
- 入力欄の左側にあるマイクアイコンをタップ
- 音声を認識させたい内容を話す
- 認識結果が入力欄に表示されたら、送信ボタンを押す
以下がChatGPTのマイクアイコンです。
こちらをタップすると音声入力ができます。
以上の方法で、音声入力を活用することで、ChatGPTをよりカジュアルに利用することが可能です。
まとめ|ChatGPTをスマホで日常使いしよう
非常に高性能で、スマホで日常的な悩みを解決してくれたり、「これがしたい!」を叶えてくれるChatGPT。
ChatGPTは、有料プランのChatGPT PLUSやプロンプトの活用でさらに便利に活用することができます。
ぜひ、この記事を参考にスマホでChatGPTを使いこなしてみてください。